「昼間は自分たちで介護できても、夜間はゆっくりしたい」
そう思う方は多いと思います。
もしくは介護疲れしてしまい、
昼夜問わずヘルパーさんに来てもらえると
助かると思う方もいることでしょう。
そこで利用を考えたいのが、
24時間365日ヘルパーを派遣してくれる事業所の
「定期巡回型訪問介護」です。
ここでは「定期巡回型訪問介護」の仕組みと
有効的な使い方についてご紹介したいと思います。
定期巡回型訪問介護とは？
2012年4月に創設された、地域密着型サービスの1つです。
24時間365日、
必要な介護を訪問して行うサービスで
定期訪問以外に緊急時に必要になった場合に
オペレーターに連絡すれば、
時間問わず訪問介護をしてもらえるサービスです。
定期巡回型訪問介護でできるサービスは以下のとおりです。
定期巡回サービス
いわゆる通常の「訪問介護」です。
定期的に利用者宅を訪問し、日常の生活のサポートを行います。
1回30分程度の訪問時間になりますが、
その内容には食事の提供や排泄介助、
入浴介助の身体介護や生活援助が中心です。
服薬介助や健康チェックなどを行うのも、サービスの一つです。
随時対応サービス
定期巡回の訪問介護以外にも緊急に必要になった場合に、
24時間対応してくれるオペレーターに連絡して、
訪問してもらうサービスです。
例えば、定期訪問のあとに
家族では対応できないケースが起きてしまった場合、
具体的には、
「本人が排泄介助をしてほしいと言っている」
「トイレに行きたいと言っているが対応できない」
など定期訪問以外に
ヘルパーに対応してもらいたい場合に使えるサービスです。
利用者宅にはオペレーターに繋がる専用の端末があり、
それを押せばオペレーターと話ができ、
事情を説明できます。
伝えた内容はオペレーターを通して担当の事業所に伝わり、
ヘルパーに訪問してもらうという流れになります。
随時訪問サービス
オペレーターの連絡を受けて、ヘルパーが緊急に訪問し、
対応を行うサービスです。
利用者の状況を見て、必要な介護を行います。
例えば、
「入浴介助を急だけどお願いしたい」
「排泄介助をお願いしたい」
などと言った内容です。
随時対応や随時訪問サービスは、
24時間365日対応してくれるので、
夜間帯でも安心して利用することができます。
定期巡回型訪問介護を利用するには？
ケアマネージャーを通して申し込みをする
定期巡回型訪問介護を利用するには、
まず受け持ってくれてるケアマネージャーに相談します。
必ずしも自分の街に
定期巡回型訪問介護事業所があるとは限らないので、
事前に確認するか、
ケアマネージャーに事業所があるか確認することが大事です。
ケアマネージャーから事業所の確認が取れると、
事業者の担当者が利用者宅に伺って、
契約を結びます。
契約の際、事業所の担当者に
「どんなサービスを受けたいか？」
について、よく聞いてもらい、
利用される方に合ったプランを立ててもらいます。
同意されると契約書に署名・捺印をし、
サービス開始の際、
オペレーターに繋ぐ端末と初回訪問ということで、
担当するヘルパーを連れて訪問します。
そこでサービスの確認を行い、
問題なければ次回からヘルパーのみの訪問になります。
サービスの確認の際、物品の場所や
排泄介助であれば、ごみの置き場所など
追記しておきたいことがあれば必ず伝えるようにしましょう。
定期巡回型訪問介護のヘルパーの業務内容とは？
重度の利用者によっては1日数回入ることもある
1日に巡回する件数は
日中は少ない人で3〜5件、多い人で5〜7件です。
夜間になると7〜8件（事業所によって異なる）
を一人で回ることになります。
自転車で回るヘルパーもいますが、
回る場所によっては車で回ることもあります。
夜間の場合は、
随時サービスもあるので件数はこれだけとは限りません。
特に排泄介助や食事介助が必要な重度の利用者になってくると、
1日にヘルパーが交代で数回入ることもあります。
夜勤があるので夜間帯も安心です！
定期巡回型訪問介護は、24時間365日対応しています。
ですので、夜間帯に緊急なことがあっても
オペレーターに連絡すれば、
状況に応じてヘルパーを派遣してくれます。
事業所は夜勤をやってるヘルパーもいますので、
安心して対応してもらえます。
まとめ
24時間365日対応してくれる
「定期巡回型訪問介護」についてご紹介しましたが、
いかがだったでしょうか？
まだ、年数の浅いサービスなので、
需要があっても追いついていないのが現状です。
しかし、色んな事情はあっても
「在宅介護は続けたい」という思いを叶えるには、
これから伸びていくサービスであるので
利用する価値があります。
ケアマネージャーさんと連携しながら、
定期巡回型訪問介護事業所を見つけて、
よりよい「在宅介護」をお過ごしください。
